平均値
へいきんち
- 平均
- 相加平均
すべての値を足して、個数で割った値です。 もっともよく使われる代表値ですが、分布の形によっては実感と大きくずれます。
裾の長い分布では上に寄ります
年収・資産・売上のように、少数の非常に大きい値がある分布では、 平均値はその影響を強く受けて、中央より上に来ます。
つまり「平均年収」は、半分の人が届いていない金額になりえます。 平均を基準に「自分は平均以下だ」と考えると、 実際の位置より低く見積もることになります。
それでも平均値が使われる理由
平均には計算しやすく、合計と対応するという利点があります。 「全体でいくら」を人数で割った値なので、総額の話とつなげやすいのです。
問題は平均そのものではなく、平均を「普通」として提示することにあります。
このサイトでの扱い
このサイトでは、平均値を代表値として前面に出しません。 分布のどこに線が引かれているかを示し、 元になった度数分布も公開しています。
平均が役に立つ場面もあります
分布が左右対称に近い指標(身長や気温など)では、平均と中央値がほぼ一致します。 このとき平均は「まん中あたり」を表す値として素直に使えます。
問題になるのは、収入や資産のように片側へ大きく裾を引く分布です。
「平均以上」を目標にしない
裾の長い分布では、平均を超えている人は半数よりずっと少なくなります。 平均に届かないことは、集団の中で下の方にいることを意味しません。
平均は集団の性質を表す値であって、個人が達すべき水準ではありません。